十二指腸潰瘍穿孔の伴大介さん「腹の中でプチッと音が…」

公開日: 更新日:

 その日の映画の撮影をドタキャンせざるを得なくて、監督の携帯に直接電話したときは情けなかった。まあ、俺の代役なんてすぐに見つかったみたいだけど……(笑い)。

■漢方薬「大建中湯」が合っていた

 40~60代の、俳優として一番脂の乗った時期に、体がついていかずに多くの仕事を逃してしまったことを実に悔しく思っている。60歳すぎて、やっと「体が健康でないと何もできない」ということを思い知り、自己管理の大事さに気が付いた。だから、今はいろいろ改善している。かかりつけ医に2カ月に1回診てもらって、血液検査でもすべて正常値をキープ。たばこもやめたし、食事にも気を付けて、ご飯は少なめで、良質のタンパク質を取るように心がけている。

 医者のアドバイスでもあるけど、俺が主役を務めた「人造人間キカイダー」の作曲家、渡辺宙明さん(現在93歳)からも「肉を食べよ」と助言されたので、ちゃんと守っているんだ。

 さらに良かったのは、「大建中湯」という漢方薬を知人から教えてもらったこと。腸の機能を整えて栄養の吸収を高めるらしく、それまでどんなに食べても太れなかったのに、飲み始めてから1カ月に約1キロずつ、1年で10キロ以上も体重が増えた。結局、腸が弱っていたから栄養が吸収できていなかったってことなんだな。病気や体質によるだろうけど、俺にはその漢方薬が合ったから今はいたって健康になった。 仕事はこれからだよ。40~60代に逃した分、これからの20年で取り返そうと思っている。90歳を越える? 大丈夫、うちは長生きの家系なんだ。(聞き手・松永詠美子)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?