ダウンJKや羽毛布団で乾いた咳が…アレルギー性肺炎を疑う

公開日: 更新日:

 最近では「原因不明の肺炎症状」の場合、病気の原因となる物質を探し出すため、アレルギー抗原を見つける血液検査をする医療機関もあるが、多くはない。

■症状によってステロイド剤も

 感染症による肺炎の場合、治療には抗生物質や抗ウイルス薬といった薬剤が使われる。

 一方、過敏性肺炎の治療は、まず抗原を見つけて、その抗原を避ける抗原回避が行われる。さらに環境に原因がある場合は環境改善を行い、それらとともに薬剤治療が施される。

「羽毛が原因の場合は、羽毛布団や羽毛が使われているダウンジャケットの使用や、鳥の飼育を中止します。空調や加湿器が原因の場合は運転を中止して清掃します。それだけで症状が改善する人もいますが、症状がひどい場合は、アレルギー反応を抑制するためにステロイド剤を使うことになります」

 冬に風邪をひくのは当たり前。ちょっとした熱や咳くらいでは病院に行かない人も多い。また、病院に行っても医師が鳥や真菌などのアレルギーによる過敏性肺炎だと気づかないケースもある。

 乾いた咳が長く続いて治りが悪い場合は過敏性肺炎を疑い、医療機関にかかった際は「鳥を飼っている」「羽毛のダウンジャケットや布団を使っている」「加湿器を出した」などということも話してみることだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも