今からでも遅くない “正月脂肪肝”を無理せず解消する方法

公開日: 更新日:

「やせたいなら、手っ取り早く朝食を抜けばいいのでは?」と思う人もいるかもしれないが、間違いだ。

 米国ミネソタ州の公立学校に通う子供2万2222人を対象に5年間追跡調査した研究では、朝食を毎日食べる人の方がまったく食べない人よりもBMI(体格指数)が明らかに低かったという。理由は朝食抜きの生活をする人は夜遅くになってたくさん食べるからだと推察される。それは体内時計の狂いが原因かもしれない。

「私たちの体内には『体内時計』と呼ばれる1日のリズムを刻むメカニズムがあります。そのために多くの時計遺伝子が存在しています。メインの時計遺伝子は、両耳の中間付近で網膜の奥にある視交叉上核にあり、サブ時計遺伝子は胃や腸、肝臓や腎臓、皮膚や血管などに散らばっています。メインの時計遺伝子は1日を24・5時間、肝臓は23時間などと臓器ごとにそれぞれが違った時間で動いています。これをリセットするのが朝日と朝食なのです」

 朝日を網膜が感じ取るとその刺激を視交叉上核が受け取る。そこから体中のサブ時計遺伝子に指令を出して、体のすべての組織の体内時計をリセットさせる。朝食は1日のエネルギーを作り出す源以外に体内時計のリセットを補完する働きもあるという。その朝食を抜くことは体内時計のずれを放置することにほかならない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 2

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  3. 3

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  4. 4

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  5. 5

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  1. 6

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  2. 7

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール

  3. 8

    織田裕二「踊る大捜査線」復活までのドタバタ劇…ようやく製作発表も、公開が2年後になったワケ

  4. 9

    「嵐」が2019年以来の大トリか…放送開始100年「NHK紅白歌合戦」めぐる“ライバルグループ”の名前

  5. 10

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞