重要なのは発症2日目 インフル重症化「命を左右する」対応

公開日: 更新日:

 米良さんのケースは、ワクチンのおかげだが、ワクチンは毎年、効く効かないが論争になる。改めておさらいしておこう。加藤氏に聞いた。

インフルエンザには、多くのウイルスがあり、ワクチンは次のシーズンに流行しそうな型を予測して組み合わせて作ります。今年は、バッチリでしたから、予防効果が高い。たとえ発症しても、軽くて済みます」

■解熱し再び上昇

 完全に防げないのは、人によってウイルスをブロックする抗体の活性度が違うためだ。一般に、65歳以上の健康な人は、45%の発病を阻止し、約80%の死亡を抑える効果があるという。

 しかし、ワクチンを接種していない人がインフルに感染しても、米良さんのように高熱にならないことがある。風邪かインフルか迷うだろう。

糖尿病がん、呼吸器系などの持病がある人は、たとえ熱が低くても、免疫力が低く、肺炎を併発しやすい。受診が無難です」

 インフルエンザから生じる肺炎は、インフルそのものが悪さをしているケースもあれば、別の細菌やウイルスが混合感染しているケースもあるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋