風邪症状後の異様な疲れに…ウイルス糖尿病はこんなに怖い

公開日: 更新日:

 1型糖尿病とは、ある時期からインスリン産生細胞が崩れていく病気。自己免疫細胞やウイルスが関係してインスリンを分泌するランゲルハンス島β細胞を壊していく。インスリン治療をしなければ、インスリンの絶対量が不足して昏睡状態に陥り、死に至る。

「1型糖尿病には3タイプがあります。『劇症1型糖尿病』は風邪症状から1週間以内でインスリン依存状態になるタイプで、糖尿病ケトアシドーシスの状態になって救急車で運ばれることが多くなります」

「急性発症1型糖尿病」は、1型糖尿病の典型的なタイプ。小児期に発症し、思春期に発症のピークを迎え、糖尿病の症状が出てから数カ月かけてインスリン依存状態になる。

「『緩徐進行1型糖尿病』は2型糖尿病と同じく、ゆっくり進行して最終的に1型になるタイプです。半年から数年かけてインスリン分泌が低下していきます。日本では2型糖尿病と思われている症例の8%がこれに該当するといわれています」

■市販の尿糖試験紙で検査を


 現在、こうした1型糖尿病の発症に関係するウイルスとされるのは、インフルエンザBウイルス、風疹ウイルス、エンテロウイルスのほかに、肝炎や膵炎、髄膜炎や心筋炎などを起こすコクサッキーBウイルス、手足口病やヘルパンギーナを発症させるサイトメガロウイルス、キス病といわれるEBウイルス、ムンプス(おたふく風邪)ウイルス、麻疹ウイルス、レトロウイルスなどだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした