認知症治療の現場でも 自分史を書く作業が脳の筋トレになる

公開日: 更新日:

大学ノート1冊あれば始められる

 インターネットで「自分史」をキーワードに、書き方を調べると、山ほど方法があった。

 その中で最も手軽に感じたのは、就活生向けの「自分史年表」の作り方か。自分の半生を、年表形式で振り返るやり方で、なぜそうしたかを考えて作るといいらしい。

 たとえば、「部活動はなぜ剣道を選んだか」とか、「大学進学の際、なぜ経済学部に進んだか」など。結果、自分の強み、弱みや適性や価値観が浮き彫りになるという。

 定年世代でも、この方法は大いに参考になる。評論家の立花隆氏は、自著「自分史の書き方」(講談社)の中で、こう述べている。「セカンドステージ(これからの人生)のデザインで、なにより必要なのは自分のファーストステージ(これまでの人生)を見つめ直すこと。そのための最高の方法は自分史を書くことだ」――と。

 ごもっとも。「孫子」には「彼を知り己を知れば百戦危うからず」とある。

「オレはなぜこの会社に入ったのか」「どんな仕事をしてきたか」「得意なことは何か」「定年後にやりたいことはあるのか」などと振り返れば、手作りの自分史年表が少しずつ出来上がっていく。

 現在に近い年代から思い出す手もあるとか。時代背景やその時々の経済状況等を入れるのもいいだろう。大学ノート見開き2ページに、「仕事」と「家族」を分けて書き出すと、どんな人生を歩んできたのかがより分かりやすいかもしれない。

 タダ同然でできるのだから、実践する価値アリだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    阪神・才木浩人はドジャース入りで大谷と共闘の現実味…「佐々木朗希より上」の評価まで

  3. 3

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    国民民主党“激ヤバ”都議に「免許不携帯」疑惑 日刊ゲンダイの直撃にブチ切れ!【動画あり】

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  3. 8

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  4. 9

    シード漏れ“ほぼ確”渋野日向子が10日開幕の国内戦へ…原英莉花や岩井ツインズ、古江らも集結

  5. 10

    カムバック星野監督の“2カ月20kg”の無茶ぶりに「嫌です」なんて言えるはずもなく…