感染力はインフルの5倍 流行中の百日咳はこんなに恐ろしい

公開日: 更新日:

「繰り返しになりますが、乳児や子どもへの感染予防のために、大人の百日咳にも注意しなければなりません」

 大人の長引く咳では、「咳喘息」と間違えられやすいが、医療機関では医師に「百日咳ではないのか」と確認しよう。親がどこかで感染してきて、適切な診察・治療を受けずにいたために、子どもにうつしてしまう。夏休みが明けて子どもが学校に登校し始め、今度は同級生に感染させる……。こんな事態はなんとしても避けたい。

 2016年から百日咳菌に対する抗体を測定する検査キットが健康保険適用となっている。乳児・子どもも大人も長引く咳があれば、症状の程度は関係なく、百日咳の有無を調べた方がいい。患者からの百日咳菌の排出は、咳が出始めてから3週間ほど持続する。しかし生後6カ月以上の患者に用いられる百日咳の治療薬、マクロライド系抗菌薬を服用すれば、5日くらいで、他人へうつさないようになる。

 なお、百日咳と判明したら、「特有の咳が消えるまで」あるいは「抗菌薬の5日間の治療が終了するまで」、子どもの場合は出席停止。周囲への影響を考えると、大人も出社を控えるべきだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    俳優・山口馬木也さん「藤田まことさんは『飲め、飲め』と息子のようにかわいがってくれた」

  2. 2

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  3. 3

    テレ朝ナスD“経費横領&パワハラ処分”に「見せしめ」の声も…家族団らん投稿の美人料理家妻に同情集まる

  4. 4

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  5. 5

    東原亜希の“黒帯バスローブ密会”乗り越えた「許す力」は佐々木希以上? 経済的自立も目指す強心臓とたくましさ

  1. 6

    料理研究家の森崎友紀 “本業”専念も恋愛は「年も年なので」

  2. 7

    兵庫県パワハラ知事に残った選択肢は「議会解散」のみ…多数派工作で延命図るか?味方は“情報漏洩3人組”のみ

  3. 8

    あす旧統一教会に解散命令か? N国党に急接近の不気味、タダでは転ばない悪あがき

  4. 9

    巨人の“アキレス腱”は絶対的セットアッパーが使えないこと…新助っ人キャベッジで外国人枠「満員」

  5. 10

    佐々木希が「芸能人格付けチェック」で"地雷キャラ"といじられ…夫・渡部建を捨てないもう1つの理由