使い始め3カ月以内にできやすい「痛み止め」「解熱剤」潰瘍

公開日: 更新日:

 さすがに12月ともなると朝晩の冷え込みが厳しくなってきます。それとともに関節や神経の痛みを訴える人が増えてきます。

 寒いと痛みを感じるのは、低温では交感神経の働きが活発になって血管が収縮し虚血状態になり、発痛物質の蓄積が起こり、知覚神経が過敏になるからだといわれています。特にお年寄りは加齢とともに副交感神経の働きが弱くなり、交感神経優位が若い人以上に強くなるため、痛みをより強く感じるようです。

 そのため、12月に入ると、腫れや痛み、熱を下げる作用のある非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)を使う人が増えてきます。そのせいで、胃の内視鏡検査をすると、NSAIDs潰瘍が多く見られます。

 NSAIDsとはアスピリンやロキソニンといった発熱や痛みに対する薬で、腰痛や膝痛、頭痛風邪症状や生理痛など、さまざまな医療機関で処方されているポピュラーな薬です。飲み薬だけでなく湿布薬としても人気で、最近はスイッチOTC医薬品として、薬局やドラッグストアで購入可能なものもあります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波