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坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

超便利な世の中到来で“普通”の生活が肥満を招く

公開日: 更新日:

 糖尿病の患者数は、厚労省の「2017年患者調査の概況」によれば、過去最多の328万9000人。08年以降、増加の一途をたどっています。特別なことをしていない、“普通”に生活しているだけでも糖尿病をはじめとする生活習慣病を発症しやすい現状を考えると、仕方のない結果なのかもしれません。

「チリも積もれば山となる」と言いますが、摂取カロリーに関しては“チリ”が多くなり、活動量に関しては“チリ”が少なくなっています。意識して対策を講じないと、生活習慣病のためにいろいろと我慢しなければならない窮屈な将来が待っています。

 できれば、食生活改善と適度な運動を両輪で。この2つをセットでやれば、「1+1=3」になり、相乗効果で得られるものが大きくなる。逆に食生活改善はやるけど運動はやらない……というようなら、「1―1=0」になってしまうかもしれません。

 人生100年時代、最後まで現役で楽しんで生活したければ、便利さにあぐらをかいていてはいけません。

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