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牧田善二糖尿病専門医・AGE牧田クリニック院長

AGE牧田クリニック院長、医学博士、糖尿病専門医。1979年、北海道大学医学部卒業。ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで糖尿病の合併症の原因とされるAGEを研究。96年から北海道大学医学部講師、2000年から久留米大学医学部教授。03年から糖尿病をはじめとした生活習慣病および肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開院、延べ20万人以上の患者を診ている。著書に「医者が教える食事術 最強の教科書」(ダイヤモンド社)ほか、多数。

実は栄養満点 付け合わせ野菜を食べ残してはいけない

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 さらにイソチオシアネートはたばこに含まれる発がん物質前駆体の活性化を抑制する効果があるようで、喫煙状況別で調べたところ、喫煙習慣のある男性は肺がん死亡リスクが低下することが報告されています。

 イソチオシアネートとは、殺菌効果の高い辛味成分です。アブラナ科野菜自体に含まれているのではなく、シニグリンと呼ばれる成分が分解されることにより生成されます。大根おろしは辛味があるのに、大根のままではあまり辛くないのは、おろすことでシニグリンがたくさん分解され、イソチオシアネートが多く生成されるからです。ちなみに最もシニグリンが多く含まれるのはクレソンです。

 また、アブラナ科野菜にはスルフォラファンと呼ばれる成分が多く含まれていて、血糖値を下げる働きがあることがスウェーデンの大学から報告されています。中でもブロッコリーの新芽である「ブロッコリースプラウト」にはスルフォラファンが多く、糖尿病の合併症の発症リスクを下げる効果があるため、2型糖尿病の治療にも使われるのではないか、ともいわれています。

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