「酔ってどう帰ってきたか記憶にない」はアルコール依存症

公開日: 更新日:

 しかし、斉藤氏によれば、立派な「問題飲酒」であり、アルコール依存症が疑われる状態だ。

「ブラックアウト(飲酒による一時的な記憶喪失)がまさに問題なのです。本人は楽しく飲んでいると思っていても、記憶をなくすほど飲むというのは、その背景に飲まざるを得ない心理的要因があると考えられます。このままいけば、人間関係や健康面、金銭面、仕事面など、どこかに深刻な問題が生じてきます。一方、早く専門家が介入すれば、ほどほどのお酒を一生楽しむことも可能かもしれません」

 アルコール依存症を専門的に診る医療機関は全国的に見てもまだ少ないものの、現在は従来型の「断酒一辺倒」の治療だけではなく、「減酒」を目標とした取り組みをしているところもある。飲み始める時間を調整する、必ず食事をしながらお酒を飲む、定期的に運動をするといった日常的な工夫でも酒の摂取量を減らすことができる。

「まずいんじゃ……」と一度でも思ったことがあるなら、まず行動を。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」