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東丸貴信東邦大学名誉教授、平成横浜病院健診センター長

東京大学医学部卒。東邦大学医療センター佐倉病院臨床生理・循環器センター教授、日赤医療センター循環器科部長などを歴任。血管内治療学会理事、心臓血管内視鏡学会理事、成人病学会理事、脈管学会評議員、世界心臓病会議部会長。日本循環器学会認定専門医、日本内科学会認定・指導医、日本脈管学会専門医、心臓血管内視鏡学会専門医。

血液と「貧血」<2>進行が遅いと極度の貧血でも症状表れず

公開日: 更新日:

 また、貧血の重症度や進行の速さに個人差があり、症状もさまざまです。

 貧血の病態が軽く、とくに進行が遅い人は、たとえ極度の貧血でも症状が全く表れないことがあります。それに、運動をしたときだけ貧血の症状が見られることがあります。重症貧血は、横に伏せ、安静にしても、症状が表れるケースも少なくありません。

■運動したときにだけ症状が出る場合も

 では出血などで、貧血が急速に進んだ場合はどうでしょうか。貧血の程度が軽度、重度に関係なく、症状が強く表れます。

 これらの症状は、軽度の人なら疲労感や脱力感を覚え、顔色が青白くなったりします。

 さらに貧血が進行しますと失神、目まい、のどの渇き、あるいは発汗、脈も弱くなり、呼吸などが速くなる症状が加わってきます。

 重度の貧血でも、とくに脚の血行が悪くなっている人や、肺や心臓に特定の病気を抱えている人は注意しなければなりません。

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