コロナって?親は子供が理解できるように説明していますか

公開日: 更新日:

 緊急事態宣言が解除されても、そしてアフターコロナも、すぐに日常が戻ってくるわけではない。続く環境の変化は、子どもストレスを与える。親が知っておくべきことを、国立成育医療研究センターこころの診療部児童・思春期リエゾン診療科の田中恭子医師(診療部長)に聞いた。

 ◇  ◇  ◇

「通常は家庭外で過ごしていた時間を家庭内で親と一緒に過ごすようになった。安心感がある一方で、非日常が続くことによるストレスは大きい。さらに、目に見えないウイルスへの不安や恐怖がよりストレスを大きくしています」

 幼児期や小学校低学年などは、自分の気持ちをうまく表現できない。その場合、食欲低下、夜眠れない、怖い夢を見る、落ち着きがない、イライラしたり攻撃的になる、おねしょや便秘、親にまとわりつくなどの赤ちゃん返りといったことが見られるようになる。

「大事なのは、新型コロナウイルスがどういうものかを、子どもの年齢に合った言葉で説明することです。4~7歳くらいは自分の視点が中心にあり(自己中心性)、たとえばコロナであれば『自分が悪いことをしたから』と捉えてしまう。自己中心性は正常な発達段階ですが、それからくる誤解が続くと、よりストレスが強くなります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択