著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

ワッキーが告白した中咽頭がん HPV陽性タイプは治りやすい

公開日: 更新日:

「自分の喉に癌がみつかり、中咽頭癌のステージ1と先生から伝えられました(原文ママ)」

 今月7日、自らのツイッターに中咽頭がんを告白したのは、お笑いコンビ「ペナルティ」のワッキーさん(47)です。報道によると、抗がん剤と放射線を組み合わせた化学放射線療法を受けるため、翌8日から7月末まで入院するそうです。

 がんの進行度は、一般に原発巣の大きさやリンパ節転移の有無、遠隔転移の有無で判定します。中咽頭がんは、さらに発がん原因も加味して考えるのです。

 その発がん原因とは、HPV感染の有無。HPVとは、ヒトパピローマウイルスで、子宮頚がんの原因ウイルスとして知られます。実は最近、HPV感染による中咽頭がんが、世界的に注目されているのです。

 中咽頭がんは、かねて飲酒や喫煙などで発がんリスクが上昇すると考えられていました。市立船橋サッカー部出身で、サハラ砂漠の250キロマラソンを完走するなどスポーツマンとして知られるワッキーさんは、酒はたしなむ程度で、たばこは吸わないそうです。

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