高血圧の薬を飲んでいるなら…コロナ禍の熱中症に用心する

公開日: 更新日:

 身体を冷やすためには血液の循環が必要だが、それが可能になるのは、心臓の機能が正しく働いていることが前提になる。心臓が病気になると血液を循環させるポンプの機能が衰えるため、熱中症になりやすいというわけ。心不全や心筋梗塞の既往症のある人は、当然リスクが高まる。

「高血圧の薬を服用している人が熱中症のリスクが高まるのも、これと同じ理由です。血圧を下げる薬というのは、具体的には心臓の収縮力を弱めることでその効果を出している。これは心臓の機能そのものを弱めているということですから、血液の循環を悪くしている。このことは結果的に、熱中症のリスクをも高めているというわけです」

 心疾患や腎疾患の患者に処方されることが多いのが、利尿薬だ。これは尿を出すことで、水分やナトリウムを腎臓から排泄し、それによって身体を流れる血液の量も減らして血圧を下げようとしているものだが、ナトリウムや水を強制的に身体の外に出すことは、熱中症のリスクを高める。熱中症の治療には水を塩分を取ることが第一なのだが、これの逆の行為をしていることになるからだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  2. 2

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

  3. 3

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  4. 4

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  5. 5

    (1)長嶋茂雄氏の「逆転巨人入り」は、銚子の料亭旅館の仲居さんの一言から始まった

  1. 6

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  2. 7

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  3. 8

    今秋ドラフトで割食う巨人…“恋人”の創価大・立石正広が「ミスターの後継者」候補と評価急上昇

  4. 9

    長嶋茂雄さんの「まさかの一言」で高級ブランドショップ店員は素っ頓狂な声をあげ目を白黒させた

  5. 10

    北川景子が味わった二度の挫折 仕事の間にロケバス内の猛勉強で明治大商学部に合格した努力家