高血圧の薬を飲んでいるなら…コロナ禍の熱中症に用心する

公開日: 更新日:

「特に腎疾患や透析をしている人は、水をたくさん取りすぎると尿で出し切れず、身体に水がたまって心不全や脳卒中になったりするので、水分、塩分制限をしていることが普通です。これも熱中症予防とは逆の行為なので、当然熱中症のリスクは高まります」

 また、糖尿病の人は血糖値が上がることにより、糖を尿として出すので、多尿になり、脱水になりやすい。さらに末梢神経の障害が出ることで、暑さを感じにくくなったり、自律神経系に影響が出て、血管拡張もしにくくなるなど、二重三重に熱中症のリスクが高まるという。

「あと注意が必要なのは、精神疾患の薬である向精神薬ですね。この種の薬は自律神経系に影響を与えて汗をかきにくくなる副作用があります。これは体温を下げにくくなることとつながるので、熱中症には高リスクとなりますね」

 とはいえ、病気にかかれば薬を飲まないわけにはいかない。これらの病気や薬と縁のある人が、熱中症にかからないためには、どうすればいいのだろうか。

「基本的な対策としては、涼しいところに身を置いておくのが一番です。長時間外を歩かない。どうしても長時間移動するなら、タクシーを使ったり、途中で喫茶店に入ることをお勧めします。部屋のなかでは、なるべくエアコンをつける。電気代が気になるという人も多いでしょうが、エアコンは最初に部屋を冷やす時に電力を使い、あとは継続運転になるので、つけたり消したりするよりは、ずっとつけておいたほうが電力を食わない、という話もあります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景