網膜円孔・網膜裂孔<4>100%近い確率で網膜剥離の予防が可能

公開日: 更新日:

 レーザー手術が行われ、局部の凝固斑が固まり、接着効果が出るまでに、約1週間程度かかると言う。

「網膜に穴が開いていると診断されても、それまで痛みはないし、ほか、なんの自覚症状も不自由もありませんでした。だから、レーザーで穴の周辺を焼いて(凝固斑)改善しましたと説明されてもピンときませんでしたね」(高野さん)

 ただ、手術後の気持ちの問題なのだろうか、それまでぼやけて見えていた新聞の活字が、少し鮮明に見えるようになったという。

 院長は「このレーザー治療は視力回復を目的にしたわけではありません。事例として術後の患者に、網膜剥離が発生したケースはありますが、100%に近い確率で、網膜剥離を予防することが可能です」と説明した。

 その点はほっとしたが、院長は一呼吸をおいて、高野さんにこう付け加えた。

「今回は右の眼の治療でしたが、左目はまだ穴が空いておりませんが、実は左目の網膜も薄くなっています。しばらく経過観察が必要でしょう。1か月後に、来院してください」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態

  3. 3

    高市総裁「首相指名」に漂う不安…自民党内は“厭戦ムード”も燻る火種、飛び交う「怪文書」の中身

  4. 4

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    高市自民、公明からの三行半で早くも本性露呈…「やられたら秒でやり返す」「イキらなきゃ負け」のオラオラ体質

  2. 7

    出来たとしても高市政権は短命…誰も見通せない激動政局の行方を徹底分析(前編)

  3. 8

    佐川宣寿元理財局長のメール開示「遺族と話し合う」…森友文書で加藤財務大臣が明言

  4. 9

    進次郎氏落選もダメージなし? 妻・滝川クリステルが目指した「幸せ家庭生活」と耳にしていた夫の実力

  5. 10

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか