今年は10年ぶりの豊作 マツタケの凄さは香りばかりじゃない

公開日: 更新日:

 デパ地下の食品売り場、スーパーなどに秋の味覚の代表格ともいえるマツタケが並びはじめた。猛暑の時季はあったものの、暑さの急激な戻りもなく、お盆すぎからは雨も多かった上、ゆっくりと気温が下がっていったことなど、今年はマツタケ生育の条件に恵まれた。そのため、今年のマツタケは10年ぶりの豊作とか。とはいっても、昨年よりは安いものの、高級食品であることは変わりない。

 昔から「香りマツタケ、味シメジ」などと、このマツタケ、取りえは香りだけのようにいわれるが、味もいいし、栄養価の面でも他のキノコ類と同様、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンDをはじめ、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛などのミネラル類、食物繊維が豊富だ。

 とくにカリウム、鉄、食物繊維の量はブナシメジをしのぐ。100グラム当たりでブナシメジのカリウム280ミリグラム、鉄0・3ミリグラム、食物繊維3・7グラムに対して、マツタケはカリウム410ミリグラム、鉄1・3ミリグラム、食物繊維4・7グラム(日本食品標準成分表)。

 この数値はキノコ類の中ではトップクラスだ。カリウムは体内の余分な塩分の排泄、高血圧予防、便秘の改善に有効だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず