「仮面高血圧」放置すると脳卒中や心筋梗塞リスクが2倍以上

公開日: 更新日:

 健康診断や病院で測った血圧が正常範囲でも、注意しなくてはならない場合がある。それが「仮面高血圧」だ。帝京大学医学部衛生学公衆衛生学准教授の浅山敬医師に話を聞いた。

「血圧には、診察室血圧、家庭血圧、自由行動下血圧という3つの測定方法があります」(浅山医師=以下同)

 診察室血圧は、診察室という特別な環境下で行う血圧測定のため、普段の血圧の状態を反映しづらい。医師らの白衣姿に緊張して血圧が上がる「白衣高血圧」となるケースもある。

 一方、家庭で測る家庭血圧は「測るのは朝、朝食前」などと測定条件を揃えやすく、リラックスした環境で測定できるので偏りが出にくい。自動で血圧を測定する装置を24時間つけ、30分または1時間おきに血圧を測定する自由行動下血圧は、24時間の血圧の変動を知ることができ、信頼性が高いが、夜眠りづらくなるなど負担が生じる。

「診察室血圧の高血圧基準と、家庭血圧や自由行動下血圧といった診察室外血圧では基準値が異なります。診察室血圧は基準値範囲内なのに、家庭血圧や自由行動下血圧で高い数値が出る場合を『仮面高血圧』といいます」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも