歯<上>3割が菌血症 専門家が教える朝と夜の正しい歯磨き法

公開日: 更新日:

 腸に到達した口腔細菌が血液中に入らなくても、歯周病菌が大腸がんや潰瘍性大腸炎などの発症と深く関係していることが報告されている。高齢者の場合、歯周病菌を含む唾液を誤嚥すれば肺炎を発症する。歯がない高齢者でも歯周病菌は舌の表面で繁殖するので、舌苔を取り除く「舌磨き」をしなければ、歯周病菌の誤嚥を防ぐことはできないという。

 このようなことを踏まえた上で、松下部長が勧める“正しい歯の磨き方”は「洗口剤うがい」と「舌磨き」「デンタルフロスや歯間ブラシ」を組み合わせた歯磨き習慣だ。朝と夜のやり方はこうだ。

■朝の磨き方

①朝起きてすぐ殺菌剤入りの洗口剤を使って「うがい」をする。30秒以上ブクブクうがいをする。
②「舌磨き」をする。舌ブラシを使って、奥から手前に2~3回なでるように舌苔を取り除く。
③朝食後に再び「洗口剤うがい」をする。
④歯磨きをする。
⑤歯磨き後、三たび「洗口剤うがい」をする。

 朝起きてすぐ、そして歯磨きの前後に「洗口剤うがい」をすれば、歯磨きをして出血したとしても菌が少ないので、菌血症を予防できるわけだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々