マラドーナも手術「慢性硬膜下血腫」には目の異常が表れる

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 実はこの病気は、それ以外にめまいなど視覚の異常が表れることが知られている。

「出血が頭蓋内にたまって起きる脳圧亢進によって、うっ血乳頭(目の奥の視神経の出口を視神経乳頭といい、それがむくみ、充血した状態)が発生。その結果として頭痛、吐き気、嘔吐、視力低下が生じ、それをきっかけに病気が発見される場合も少なくありません。また、脳圧亢進による圧迫性の外転神経麻痺(目を外側に動かす筋肉のことを外直筋といい、その筋肉を動かす外転神経が何らかの原因で麻痺し、動かなくなる状態)によって、眼球運動が阻害されて複視(モノが二重に見えること)を訴えることもあります」

 また、脳内で眼球の運動などをつかさどる前頭眼野の圧迫により、共同偏視(病巣側や病巣とは反対側に両目が共に片寄ること)も神経眼科外来では見ることがあるという。

「いずれにせよ、頭部打撲の既往や、うっ血乳頭の存在などに気が付いて画像診断をすれば、比較的容易に正しい診断にたどり着くことができます」

■リスクの高い人も

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