著者のコラム一覧
尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

週2回以上で…中高年が知っておきたいセックスの健康効果

公開日: 更新日:

 セックスの頻度は年をとるほど減る傾向にあります。しかし、海外の研究では、セックスを継続することによるさまざまな健康効果が報告されています。いくつか紹介しましょう。

 米国のニューイングランド研究所がマサチューセッツ州の1000人以上の中高年男性(平均年齢50代)を対象に、セックス頻度を16年にわたり追跡調査した研究があります。その結果、「週2回以上」セックスする男性は、「月1回未満」の男性に比べて、心臓病の発症が約45%も少なかったことが分かりました。

 英国でも同様な研究が約1000人の男性を対象に行われ、同じような結果が出されています。

 米国のウィルクス大学で学生112人を対象に行われた研究は、セックスと免疫力との関係です。1週間に行ったセックス回数で、「0回」「週1回以下」「週1~2回」「週3回以上」の4つのグループに分け、唾液を採取して分析したのです。

 唾液中には、体を細菌やウイルスから守る「グロブリンA」という免疫物質(抗体の一種)が含まれています。その量が多いか少ないかで免疫力の指標になるのです。結果では、「週1~2回」のグループがグロブリンAの量が断トツに多いことが分かりました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情