著者のコラム一覧
尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」名誉院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

性的相性に関係 スムーズな「体位」は年齢により変化する

公開日: 更新日:

 パートナーとのセックスの相性が「いい」「悪い」は、何をポイントに判断されていますか?

「体が合う」「合わない」といった場合、「スムーズに挿入できない」「挿入できても動きがギクシャクしてしまう」「途中ですぐ抜けてしまう」ということもあると思います。

 しかし、このような不満の多くはセックスをリードする男性が、女性器のことをよく知らない場合に起こります。よく女性の腟の位置を「上つき」「下つき」と呼ぶと思います。一般的には、肛門から腟までの距離が4センチを基準として、肛門寄りなら「下つき」、クリトリス寄りであれば「上つき」といわれています。

 こうした分類は俗説でしかありませんが、この腟の位置によって挿入しやすい体位、密着度が高い(ペニスが抜けにくい)体位が異なってきます。

 さらに知っておくべきは、女性の腟の位置は年齢によって変化するということです。

 幼い女児の頃は、直立した状態でプライベートゾーンがはっきり見えるほどの「上つき」です。それが成長するにしたがってお尻の筋肉が発達すると、次第に「下つき」になっていきます。

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