アウトドアブームで要注意の「毒虫」はマダニだけではない

公開日: 更新日:

 今年のゴールデンウイークは、長い人で11連休になるとか。新型コロナウイルスのこともあって、ハイキング、登山、キャンプなどを計画している人も多いだろうが、アウトドアにもそれなりの危険が潜んでいる。最近は、毒虫の被害が増えているので要注意だ。

 噛まれると「重症熱性血小板減少症候群」を引き起こし急死することもあるマダニは別として、たいていは刺されたり噛まれたりしても、命を落とすようなことはないが、強烈な痛みやかゆみに襲われたり、血まみれになったりと、台無しな気分にさせられる。

 長浜バイオ大学(医療情報学)の永田宏教授に聞いた。

 毒虫の中で、近年注目株のひとつとされるのが「ヤケドムシ(アオバアリガタハネカクシ)」だ。

「ヤケドムシは、体長6~7ミリのおとなしい昆虫です。ところが体内にペデリンという強力な毒を持っているのです。たまたま顔や腕にとまったところをサッと払いのけようとすると、軟らかい体が簡単に潰れて、毒液が皮膚に線状に付着します。するとその痕がヒリヒリと痛み、赤く腫れて水ぶくれになってしまいます(線状皮膚炎)。それがヤケドの症状と似ているので、ヤケドムシと呼ばれているわけです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも