頑固な「便秘」を確実に治す方法 消化器専門医が教える

公開日: 更新日:

 酸化マグネシウムは、高マグネシウム血症や不整脈などのリスクがあるといわれているが――。

「実際に長年処方していて、適正量を守っていることもありますが、不整脈などが起きたケースは経験していません」

 便秘の治療薬は長年新薬が出ていなかったが、2012年にアミティーザが発売され、17年にリンゼス錠、18年にグーフィス錠、モビコール配合内用剤と発売された。

「これら4つの薬は効果が高い非常にいい薬ですが、効きすぎて下痢をしてしまうケースがよくある。また薬剤によっては副作用で気持ち悪くなる患者さんもいます。酸化マグネシウムのように細かく量を調整できればいいのですが、それも難しく、臨床現場では使いづらい場合もあります。とはいえ、患者さんにとってベストな薬は違うので、様子を見ながら処方していきます」

 ただし、薬はあくまでも補助的に使うもの。

「重要なのは生活習慣改善。水溶性と不溶性の食物繊維が豊富な野菜、キノコ類、海藻類、果物を毎日取る。納豆やキムチといった発酵食品も取るよう勧めます。さらには食事を規則正しい時間に食べ、睡眠を十分に取る。便意を我慢しない。これで自然に排便できる人も多いです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い