頑固な「便秘」を確実に治す方法 消化器専門医が教える

公開日: 更新日:

 国内初の慢性便秘のガイドラインが発刊された2017年以来、便秘治療に取り組む医師が増えている。一方で、一般の人の間では「たかが便秘」という意識が強く、ひどくならないと病院へ行かない人もいる。慢性便秘は、50歳以上では死のリスクも考えなければならない病気だ。大腸がんパーキンソン病などの重大病の症状として便秘が挙げられ、便秘でトイレでいきむと血圧が上昇し、脳血管障害を起こしやすくなる。米国の15年にわたる生存調査では、便秘がある人はない人に比べて生存率が低かったという結果が出ている。

「患者さんから『便秘がある』という話が出たら、まずは全員に大腸カメラを勧めます」と言うのは、埼玉・蓮田病院理事長の前島顕太郎医師(消化器外科)。大腸がんが疑われるからだ。

「大腸がんではなく、ほかの消化器疾患でもないことを確認した上で、生活習慣改善と薬物治療の便秘治療を行います」(前島医師=以下同)

 そのやり方は、年齢、性別、食生活、便の硬さや排便の頻度などによって人それぞれ。だが、大まかなパターンがある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  2. 2

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  3. 3

    ドジャース大谷翔平がついに“不調”を吐露…疲労のせい?4度目の登板で見えた進化と課題

  4. 4

    清原果耶「初恋DOGs」にファン失望気味も…《低視聴率女王》待ったなしとは言い切れないウラ事情

  5. 5

    会議室で拍手が沸き起こったほどの良曲は売れなかった

  1. 6

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  2. 7

    兵庫は参院選でまた大混乱! 泉房穂氏が強いられる“ステルス戦”の背景にN党・立花氏らによる執拗な嫌がらせ

  3. 8

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  4. 9

    遠野なぎこさんか? 都内マンションで遺体見つかる 腐乱激しく身元確認のためDNA鑑定へ

  5. 10

    新横綱大の里が直面する「遠方への出稽古慣れ」…車での長距離移動は避けて通れない試練に