具材たっぷりの食事が認知機能を維持し脳の萎縮を抑制する

公開日: 更新日:

 そこで出た主な結果が、「DHAの血中濃度が高い(=魚をよく食べている)」「豆・豆製品の摂取量が多い」「乳製品やココナツミルクに多い短鎖脂肪酸・中鎖脂肪酸の摂取が多い」「緑茶を日常的に飲んでいる(1日1杯以上)」「リジンやスレオニンといったアミノ酸摂取量が多い」人は、認知機能が保持されるということだ。

「食品の中で認知機能との関連が特に強かったのが、穀類と乳製品です。穀類摂取量が多いほど認知機能低下リスクが上がり、乳製品が多いとリスクが下がる。穀類では米類の摂取量は認知機能と関連していませんでしたが、うどんやそうめんなど小麦ベースの穀類摂取量が多い人ほど認知機能低下リスクが顕著に上がっていました」

 これは、小麦ベースの穀類が脳に悪いということではなく、うどんやそうめんなど単体(おかずなし)で食べることが問題なのではないか――。そこで大塚部長らは「食の多様性」に着目してさらなる研究を行うと、さまざまな食品群をバランスよく食べている食の多様性が高い人ほど認知機能低下リスクが下がることが分かった。食の多様性の程度を示すスコアを用いて、スコアが高い人から低い人まで4つの群に分けると、きれいな相関が見られたという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  2. 2

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  3. 3

    遠野なぎこさんは広末涼子より“取り扱い注意”な女優だった…事務所もお手上げだった

  4. 4

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  5. 5

    ASKAや高樹沙耶が参政党を大絶賛の一方で、坂本美雨やコムアイは懸念表明…ネットは大論争に

  1. 6

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 7

    世良公則、ラサール石井…知名度だけでは難しいタレント候補の現実

  3. 8

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  4. 9

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 10

    フジの「ドン」日枝久氏が復権へ着々の仰天情報! お台場に今も部屋を持ち、車も秘書もいて…