著者のコラム一覧
小林秀行東邦大学医学部泌尿器科学講座准教授

1975年、東京都生まれ。2000年東邦大学医学部を卒業。卒後研修終了後に東北大学大学院医学系研究科病理病態学講座免疫学分野に進学。医学博士を取得。ペンシルバニア大学獣医学部にてリサーチアソシエイト。その後、東邦大学医学部泌尿器科学講座に復帰。2014年より現職。日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本生殖医学会生殖医療専門医。専門は男性不妊症。noteにてブログ「Blue-男性不妊症について」を配信中。

良い精子を作るために改善するべき「4つの生活習慣」

公開日: 更新日:

 不摂生な生活が精子の悪化と関係するのはご存じでしょうか? より良い精子を作るために改善すべき生活習慣を4つ挙げるとすると、次のようになります。

①過度のアルコール摂取
②喫煙
③密着する下着(ビキニやブリーフ)
肥満(BMI【kg/m2】29以上)


 なぜ、生活習慣の改善が重要なのでしょうか。それは、男性不妊症の原因の多くは「特発性造精機能障害」と呼ばれる、原因不明な障害に起因することによります。あらかじめ原因が分かっていれば、その原因を治すことで改善が可能になります。しかし原因が分からない以上、まずは生活改善に取り組み、健康な体を取り戻すことが大切です。すると、精子も元気になるのです。

 まず、飲酒に関してはまったく飲んではいけないということではありません。1日のアルコール摂取量は20g程度にするのがいいでしょう。ビール500ml、日本酒1合、ワイングラス2杯程度に相当します。

■「電子タバコ」も精子には良くない

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