著者のコラム一覧
小林秀行東邦大学医学部泌尿器科学講座准教授

1975年、東京都生まれ。2000年東邦大学医学部を卒業。卒後研修終了後に東北大学大学院医学系研究科病理病態学講座免疫学分野に進学。医学博士を取得。ペンシルバニア大学獣医学部にてリサーチアソシエイト。その後、東邦大学医学部泌尿器科学講座に復帰。2014年より現職。日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本生殖医学会生殖医療専門医。専門は男性不妊症。noteにてブログ「Blue-男性不妊症について」を配信中。

良い精子を作るために改善するべき「4つの生活習慣」

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 次に喫煙です。喫煙は精子にとって百害あって一利なしです。最近、よく外来で聞かれるのは「電子タバコはどうですか?」という質問です。たしかに、煙が出るタイプの紙巻きタバコから電子タバコに変えた場合、健康にいいイメージがありますが、電子タバコも精子にとっては良くありません。そもそもニコチンが精子には良くないのです。喫煙は酸化ストレスが精子に影響します。酸化ストレスとは体内の錆のようなものです。精子のためにもすぐに禁煙しましょう。

 3番目は密着する下着についてです。これは、精巣の温度と関係しています。ビキニやブリーフ型の下着は、ピッタリとしているので陰嚢が締め付けられる形になります。この締め付け具合を心地よく思っている男性もいるとは思いますが、妊娠を希望する間は控えてください。精子のためにトランクス型に変えましょう。下着と陰嚢の間に隙間を与えることで、精巣の温度上昇を防げます。通気性を良くして、精巣の温度上昇に注意してください。

肥満は精巣の温度を上げて精子の元気を奪う

 最後は、外来診察で最も多くみられる肥満の問題です。肥満があると、下腹部や太ももの間に陰嚢が挟まれる形になり、精巣の温度が上昇しやすくなります。また、肥満は酸化ストレスの上昇にも関係します。循環器系や代謝系に影響するのが原因です。

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