大腸がんを確実に予防する 科学的に証明された2つのポイント

公開日: 更新日:

 日本で大腸がんは増えており、臓器別の患者数では男性で3番目に、女性では2番目に多い(2017年)。死亡数では男性3位、女性では1位(19年)だ。「18年の死亡数予測は男女ともに米国を抜いています。日本人の大腸がん死亡率は世界トップレベルであり、その対策は十分ではありません」――こう指摘する京都府立医科大学生体免疫栄養学講座教授の内藤裕二医師に大腸がん予防と早期発見のために知っておくべきことを聞いた。

 大腸がん予防のポイントは2つだ。

「日本人を対象とした8研究に基づいて『大腸がんのリスクを下げることが、ほぼ確実』と評価されているのが運動です」

 運動で骨格筋から分泌される生理活性物質マイオカインは、脳神経系や代謝系などにさまざまな影響を及ぼす。

 マイオカインのひとつで、運動によって分泌量が増え、加齢や不活動で量が低下するものに「SPARC」と呼ばれるものがある。SPARCは「ACF(Aberrant crypt foci)」(異常陰窩巣)のアポトーシス(細胞の自殺)を誘導し、大腸がんの発現を抑制することが分かっている。ACFとは、肉眼的には正常に見える大腸粘膜だが、大腸がんの前がん病変と考えられているものだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」