上肢マヒのロボット型リハビリ装置「ReoGo-J」はどこが凄いのか

公開日: 更新日:

 上肢の関節は、肩、肘、手首、手指とあるが、リハビリを行うことで体に近い方(肩や肘)から回復していくという。ReoGo-Jは、主に肩や肘の関節の動きを改善させる運動訓練装置になる。国内の多施設ランダム化比較試験の結果、療法士による訓練とReoGo-Jを併用した群では、療法士による訓練と自主訓練の併用群に対し、運動機能の指標が有意に改善したことが報告されている。

 産業用ロボット製造の大手メーカー・安川電機も「CoCoroe AR2」という上肢用リハビリ装置を開発している。

「このリハビリ装置の場合、手装具を装着し、上からワイヤで吊ってアシストした状態で訓練を行います。そして、訓練の動作で使う筋肉に適切なタイミングで電気刺激と振動刺激を与えて、目的とした運動をサポートする機能があるところが大きな特徴です」

 設定できる訓練動作は6種類ある。たとえば、遠くにある物に手を伸ばす動作、机の上の物を口元へ持ってくる動作など。握り・離しの動作を行う手指のリハビリを含めた上肢の反復訓練を行うことができる。

 上肢マヒのリハビリでは、自主訓練にリハビリ装置を活用することで効果が期待できるという。

【連載】コロナ禍でも注目 最新医療テクノロジー

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・神谷宗幣代表の「質問主意書」がヤバすぎる! トンデモ陰謀論どっぷり7項目に政府も困惑?

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  1. 6

    フジテレビ「不適切会合」出席の福山雅治が連発した下ネタとそのルーツ…引退した中居正広氏とは“同根”

  2. 7

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  3. 8

    清原果耶は“格上げ女優”の本領発揮ならず…「初恋DOGs」で浮き彫りになったミスキャスト

  4. 9

    選管議論で総裁選前倒しでも「石破おろし」ならず? 自民党内に漂い始めた“厭戦ムード”の謎解き

  5. 10

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます