著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

食事を変えると片頭痛が減る 海外一流医学誌が論文報告

公開日: 更新日:

 片頭痛に悩んでいる方は多いと思います。片頭痛というのは頭の片側に起こる発作性のズキズキとした痛みで、脳の神経の部分的な炎症により起こるといわれています。発作の前には目の前にギザギザした光が見えたりするような前兆が起こることがあり、発作は吐き気などを伴うこともあります。神経の炎症を抑える働きを持つトリプタンという薬が使われていますが、効果のない人もあり、また非常に高価な薬である点も問題です。

 実はこの片頭痛は食事と関係があり、食事を変えることで片頭痛が減ることが、最近注目されています。頭痛につながる神経の刺激は、血液の脂肪に影響されます。特に頭痛に影響を与えるのは、オメガ6系脂肪酸と呼ばれる成分で、その代表のリノール酸はコーン油などの食物油に多く含まれています。

 その一方で、神経の炎症を抑えるような働きをしているのがオメガ3系脂肪酸と呼ばれる成分で、その代表はEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)です。こちらは青魚の油の成分として有名です。

 今年の「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」という一流の医学誌に発表された論文によると、EPAとDHAを増やし、リノール酸を減らす食事により、頭痛発作の回数を月に4日減らす効果が見られたのです。食事には薬に匹敵する片頭痛予防効果があるようです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相「嘘つき政治家人生」のルーツを発掘! 34年前に自ら堂々と「経歴詐称」を認めていた

  2. 2

    【スクープ第3弾!】衆院選での違法な「有料広告動画」疑惑 宮城自民5陣営“総汚染”で組織ぐるみが浮き彫り

  3. 3

    サバンナ高橋“10年いじめ”問題からにじむ上下関係の悪しき伝統と「吉本の闇」…鬼越トマホーク良ちゃんも参戦

  4. 4

    「投手の墓場」で好投する菅野智之の価値 僕が日本人史上2人目の本塁打を打ったのもクアーズフィールド

  5. 5

    巨人・戸郷翔征トレード獲得に他球団が虎視眈々 「ウチなら再生できる」「環境を変えた方がいい」

  1. 6

    犯人探しはまだまだ続く? 中山功太案件“解決”で強まる「パンサー尾形の件は誰なの?」の疑問

  2. 7

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に堕ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体

  3. 8

    パンサー尾形や中山功太の告発…お笑い業界の“いじめ体質”はなぜ消えない? ヤンキー文化が残した功罪

  4. 9

    井上一樹氏は今季限りでクビか? 最下位中日で早くもウワサ…次期監督は「井端弘和vs荒木雅博」の一騎打ち

  5. 10

    波瑠&高杉真宙「夫婦格差」新婚5カ月でクッキリ…妻は株上昇も、夫は視聴率低迷の切ない事情