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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

コロナワクチンに続き抗がん剤も不足 供給停止が相次ぐ理由

公開日: 更新日:

 日本臨床腫瘍学会など関連学会は合同でメッセージを発表。現在アブラキサンで治療中の患者については①効果があり継続中の人を最優先にする②胃がん、肺がん、乳がんではパクリタキセルに切り替えるなど代替治療を検討する、としています。新規治療については①代替治療が困難なすい臓がんやパクリタキセルへの切り替えが困難な人を優先する②胃がん、肺がん、乳がんでは、代替治療を検討する、ことになります。

 米国内で、薬の供給停止はありません。英国も供給が続いていて、ストップするのは日本と豪州です。その豪州は、今回の対応策として来年1月31日まで別の工場で製造された製品の輸入と販売を認める措置を取っているようです。日本も豪州の臨時措置を見習うべきでしょう。

 コロナワクチンや抗がん剤で、なぜ同じような供給停止が続くのでしょうか。米国内では、不具合が見つかった工場のほかにも、この薬を製造する工場があります。米国やカナダ、英国はそれらの工場の供給を認めているのですが、日本と豪州は不具合のあった工場からの供給に依存しているため、供給が滞る事態になったのです。

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