著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

大腸がんだった大島康徳さんは70歳で…高身長の人は生活改善を積極的に

公開日: 更新日:

 中日日本ハムで活躍した野球解説者の大島康徳さんが大腸がんのため亡くなりました。享年70。最期まで前向きにがんと向き合ってブログを更新し続ける姿は、多くのファンやがん患者に勇気を与えたと思います。

「今後の人生を前向きに生きる為に病気を公表することも決意しました」

 2017年2月にブログにこうつづり、ステージ4の大腸がんと肝臓への転移を公表。すでにもとの大腸がんは手術で切除されていて、その後は抗がん剤治療を続けながら、元気に生きる姿を投稿されていました。

 それから4年あまりの最期だったわけですが、ぜひ皆さんに知っておいていただきたいのは、1年間に約16万人が発症する大腸がんの原因です。生活習慣的な要素が強く関わっています。つまり生活改善で発症を予防できる可能性があるがんなのです。

 飲酒と喫煙が最もよくありません。どちらも、確立しているリスク因子で、重ねるのは相乗的なダメージに。同じ野球界で連続出場世界記録を持つ鉄人・衣笠祥雄さん(享年71)が2018年4月、大腸がんで亡くなったとき、酒豪で愛煙家だったことを球界関係者が語っていました。どちらも半端ない量だったそうです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  2. 2

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

  3. 3

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  4. 4

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  5. 5

    (1)長嶋茂雄氏の「逆転巨人入り」は、銚子の料亭旅館の仲居さんの一言から始まった

  1. 6

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  2. 7

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  3. 8

    今秋ドラフトで割食う巨人…“恋人”の創価大・立石正広が「ミスターの後継者」候補と評価急上昇

  4. 9

    長嶋茂雄さんの「まさかの一言」で高級ブランドショップ店員は素っ頓狂な声をあげ目を白黒させた

  5. 10

    北川景子が味わった二度の挫折 仕事の間にロケバス内の猛勉強で明治大商学部に合格した努力家