コロナ禍の子供の「活動量低下」が肥満とゲーム障害を増やす

公開日: 更新日:

 コロナ禍で子供の活動量が減少している。都内小学校に勤務する教師は「体力が低下しているのか縄跳びや跳び箱で骨折する子供もいると聞いている」と話す。長期的、短期的にさまざまな弊害を招くと指摘するのは、早稲田大学スポーツ科学学術院運動器スポーツ医学研究室の鳥居俊教授。話を聞いた。

「子供の活動量減少は、予防医学領域ではかねて将来的な生活習慣病増加につながると懸念されていました」

 というのも、子供時代に運動習慣がない人は、大人になっても運動習慣を持てない傾向があるからだ。子供時代に運動が嫌いだった人は、健康診断の数値が高かったり肥満だったりしても、運動を日常に取り入れにくい。始めたとしても、三日坊主になりやすい。

 骨粗しょう症のリスクが高くなることも研究で明らかになっている。

「骨量は20歳代をピークに、その後は加齢とともに減っていく。それまでに骨量をどれだけ高めておくかが重要です。骨量は身長増加のピークより1年程度遅れて最も増える時期を迎え、平均では男子で中学2年生ごろ、女子で小学6年生ごろとなるため、この時期に活発な運動と適切な栄養摂取が必要となります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 4

    大山悠輔に続き石川柊太にも逃げられ…巨人がFA市場で嫌われる「まさかの理由」をFA当事者が明かす

  5. 5

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  4. 9

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 10

    タイでマッサージ施術後の死亡者が相次ぐ…日本の整体やカイロプラクティック、リラクゼーションは大丈夫か?