コロナ禍の子供の「活動量低下」が肥満とゲーム障害を増やす

公開日: 更新日:

 しかし、部活動などで適度に運動している子供がいる一方で、体育の授業以外の運動量がゼロという子供も少なくない。それでは骨量が十分に高まらず、高齢になるのを待たずして骨粗しょう症となりかねない。運動器の障害で移動機能の低下をきたすロコモティブシンドローム(ロコモ)も早くに起こりやすくなることが考えられる。

 実はこれまで、運動量が少ないことによる長期的な弊害は問題視されていたが、短期的な弊害に関しては、そう大きな問題として捉えられていなかった。しかし、コロナ禍で変わった。

「外出自粛や部活動の制限などで屋内で過ごす時間が増えた。運動量が少なかった子供は、日常的な活動量も減少し、全体的な活動量が一層減っている。結果、子供の肥満が増えているのです」

 アメリカの研究だが、米疾病対策センターが43万2302人の子供について、昨年3月から11月までのBMI(肥満度を示す体格指数)の変化をコロナ前と比較したところ、低体重を除くすべてのグループでBMIの上昇率が拡大。特に、年齢の低い未就学児や学童のグループ、肥満と判定されるグループで上昇が目立ち、肥満グループの上昇率はコロナ前の5・3倍だった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」