腎臓の働きは現在60% 作家・久間十義さん難病との闘い語る

公開日: 更新日:

 病気をしたことで良かったことは、病室で2人の人と仲良くなったこと。そのうちの1人が宇和島で腎臓移植を受けまして、彼の提案で小説をひとつ書きました。宇和島のその先生が行っている「病気腎移植」(悪いところを取り除いた腎臓を移植すること)が一部で批判されていた中、その是非を問うような医療小説です。

 だからといって病気で死生観が変わったり、執筆活動に変化はありませんでした。私は「生きることが小説だ」というタイプの人間ではないのでね(笑い)。

(聞き手=松永詠美子)

▽久間十義(ひさま・じゅうぎ)1953年、北海道生まれ。早稲田大学卒業後、学習塾を立ち上げ講師をしていたが、30歳で小説家に転身。1987年、豊田商事事件をモデルにした「マネーゲーム」で第24回文藝賞佳作となり、注目を浴びる。その後、「世紀末鯨鯢記」で第3回三島由紀夫賞受賞。TVドラマ化された「刑事たちの夏」をはじめ、「笑う執行人 女検事・秋月さやか」「限界病院」など多くの作品がある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情