ウイルス感染予防のために正しい「うがい」をマスターしたい

公開日: 更新日:

 結果は、水でうがいをしたグループは、しなかったグループとうがい薬を使ったグループに比べ、一般的な風邪をひいた人の割合が4割ほど減少したと報告されている。

インフルエンザについてはたしかな効果が確認されておらず、新型コロナについても同様です。喉に付着したウイルスは早期に細胞に侵入するためとみられています。それでも、15秒間のガラガラうがいを1日3回以上実践することで、口腔内に入ったウイルスや細菌をある程度洗浄できると考えられます」

■うがいの継続で虫歯が50%以上減

「ブクブクうがい」にも感染症の予防効果が期待できる。こちらのうがいは、口の中をきれいにする目的で行うもので、歯の表面や間に入り込んだ食べかす、口腔内に存在する歯周病菌などの細菌を洗い流す。

「口腔内に歯周病菌が多い人は、ウイルス感染症にかかりやすくなることがわかっています。口の中に入ったウイルスは、細胞に侵入する際にまずウイルス受容体に吸着します。口腔内に発現するウイルス受容体は、通常ではタンパク質からできている粘膜で保護されていますが、歯周病菌はプロテアーゼというタンパク質を分解する酵素を産生し、保護している粘膜を破壊してしまいます。そのためウイルス受容体が露出し、感染しやすくなってしまうのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」