著者のコラム一覧
王瑞霞医学博士、中医師、鍼灸師

日本医学柔整鍼灸専門学校鍼灸学科専任教員。中国山東中医薬大学卒業。中国北京中医薬大学大学院修了。日本大学医学部医学博士。鍼灸師、登録販売士。

持病で薬を飲んでいても漢方薬をプラスして問題はないのか

公開日: 更新日:

 漢方薬がはじめて保険適用になったのは1967年。現在は、生薬からエキスを抽出し顆粒や粉末などに加工したエキス剤が約150種類、煎じ薬やエキス剤に用いる生薬が240種類、保険適用になっています。西洋医学を専門とする医師も、患者さんに漢方薬を勧めるケースが増えてきました。

 では、西洋医学の薬に漢方薬をプラスしても良いのか? 

 私の経験から言えることは、慢性疾患の場合、普段から飲んでいる薬(西洋薬)に漢方薬をプラスするのは基本的にはOK。ただし、併用する場合でも同時に服用するのは避けた方がいいでしょう。漢方薬は一般的に空腹時に飲みます。食後に飲む西洋薬とは間隔を空けやすいと思います。

 また、併用する場合は、漢方薬に詳しい医師か薬剤師に、併用がOKか、確認してください。併用してはいけない「併用禁忌」というものがあり、現在のところ、「間質性肺炎」を引き起こすリスクが高いとされる「インターフェロン製剤」と「小柴胡湯」のみが忌避されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大阪万博会場の孤島「夢洲」で水のトラブル続出の必然…トイレ故障も虫大量発生も原因は同じ

  2. 2

    巨人阿部監督がオンカジ送検の増田大輝を「禊降格」しないワケ…《中心でなくても、いないと困る選手》

  3. 3

    オンカジ騒動 巨人オコエ瑠偉が「バクダン」投下!《楽天の先輩》実名公表に現実味

  4. 4

    趣里の結婚で揺れる水谷ファミリーと「希代のワル」と対峙した梅宮ファミリー…当時と現在の決定的な違い

  5. 5

    中国企業が発表した「ナトリウムイオン電池」の威力…リチウムイオン電池に代わる新たな選択肢に

  1. 6

    永野芽郁「かくかくしかじか」"強行突破"で慌しい動き…フジCM中止も《東村アキコ役は適役》との声が

  2. 7

    永野芽郁と田中圭は文春砲第2弾も“全否定”で降参せず…後を絶たない「LINE流出」は身内から?

  3. 8

    渋谷区と世田谷区がマイナ保険証と資格確認書の「2枚持ち」認める…自治体の謀反がいよいよ始まった

  4. 9

    水谷豊に“忖度”?NHK『BE:FIRST』特集放送に批判…民放も事務所も三山凌輝を“処分”できない事情

  5. 10

    頭が痛いのは水谷豊だけじゃない…三山凌輝スキャンダルで間宮祥太朗「イグナイト」“爆死”へ加速危機