心配を分かってもらえていない…不安を抱えるがん患者の気持ち
                         乳がん治療を続けているKさん(63歳・女性)のお話です。
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 ある日のお風呂上がり、右乳腺に約3センチ大のしこりがあることに気づきました。乳がんではないかと思って、すぐにS病院の乳腺外科を受診したところ、担当医から「腋窩のリンパ節腫大もある」と言われました。針を刺して組織を採る針生検で、がんであることが確認され、ステージⅡBとの診断でした。
 担当医の勧めで、手術前に抗がん剤による化学療法を行いました。新型コロナ流行下だったこともあり、病院の外来治療はとても不安で緊張の連続でしたが、幸い腫瘤は触れにくくなるほど小さくなり、その点ではホッとしました。
 抗がん剤の影響で、髪の毛はすべてバッサリ抜けました。
「どうせいつかは死ぬ。みんなに迷惑だけはかけたくない」
 そう思いながら日々を過ごしました。
 手術を受け、麻酔から目が覚めたあと、担当医から「完璧な手術でしたよ」と言葉をかけられました。
                    

 
                             
                                     
                                        

















 
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
         
         
         
         
         
         
         
         
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                