自己流で押してはいけない「危ないツボ」はあるのか?

公開日: 更新日:

 ツボと急所が同じ位置にある場合、前述したように押し方が大事になりますが、東洋医学では刺激の与え方にも法則があります。「アルントシュルツの刺激法則」と呼ばれ、刺激の強度、神経や筋の興奮性についての法則です。4段階あって、①弱い刺激……生命活動を活性化するために体内の組織の働きを目覚めさせる刺激②中程度の刺激……組織の働きを高進させ、気血の促進を起こすための刺激③強度の刺激……生理機能を抑制させるための刺激④最強の刺激……生理機能を停止させる刺激、です。①②がツボ押しと呼ばれるもので、④は急所の刺激と呼ばれるもの。③はどちらにも作用するといわれています。

 ツボを押す時は、圧力を加えずに手のひらや親指で痛みを感じない程度にしましょう。呼吸に合わせて押すと効果的です。不安な方は「漢方科医」のいる病院で聞いてみるのもいいでしょう。

▽泉さくら(いずみ・さくら) 2013年琉球大学医学部卒業後、東京大学医学部付属病院皮膚科入局。帝京大学医学部付属病院、東京大学医学部付属病院勤務などを経て、19年にココメディカルクリニック院長就任。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々