世界は「BA.2」を越えてウィズコロナに向かっている 医療情報学の専門家が特別寄稿

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 まん延防止等重点措置が解除になり、プロ野球が入場制限なく開幕を迎えるなど、第6波がようやく収束しつつある。しかし、新規陽性者数の減少は期待ほどペースが上がらない。テレビからは「高止まり」といった言葉が聞こえてくるようになってきた。

 こんなときには、海外のトレンドを眺めてみるのがいいだろう。とくにヨーロッパ諸国の状況が重要だ。というのも、今までの経験から、日本の感染動向は、ヨーロッパの1~2カ月遅れで進行することが分かっている。

 そこで世界保健機関(WHO)のオープンデータを用いて、オミクロン株の流行期間(2021年11月1日以降)の新規陽性者数(7日間平均)を計算し、感染のピークを特定した。

 まずイギリスである。イギリスは最も早くピークを迎えた国のひとつで、昨年末(12月31日)からの1週間が最悪期であった。新規陽性者は319.3人(1日当たり・人口10万人当たり=以下同)に達した。その後は2月下旬までに50人以下に減少。ところが再び増加に転じ、3月17日からの1週間で2回目のピーク(126.8人)を迎えた。現在は減少傾向にある。

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