足首をひねった…歩けるけど痛い 病院に行くべき症状は?

公開日: 更新日:

 回復には関節を固定し、一定の期間安静が必要となります。関節に強い痛みを感じた場合、捻挫なのか骨折なのか自身では判断できないことが多いので、病院にかかるのをおすすめします。

 捻挫も程度はさまざまで、靱帯が一時的に伸びている(軽度)状態から、靱帯が断裂して関節が動かせない(重度)状態まであります。ただの捻挫であれば、病院にかからずに治癒できます。ケガの後、1カ月ほどで痛みは取れ、日常生活に支障はなくなります。

 ただし、激しい運動などで大きな負担が加わったときに痛みや腫れ、ぐらつき感などが生じますから、数カ月は厳しいスポーツなどは避けましょう。無理をすると関節内の傷が悪化してしまい、「変形性関節症」を引き起こす可能性もあります。足首がぐらぐらして、軟骨がすり減ってしまい、それによって、関節が変形してしまう疾患です。

 初期であれば、消炎鎮痛剤、温熱療法、運動療法などによる治療で痛みを緩和しますが、日常生活に支障が出れば人工関節置換術といった手術が必要になるケースもあります。

▽河合隆志(かわい・たかし) 東京医科大学医学部卒。日本整形外科学会専門医。2008年から三楽病院整形外科他勤務。15年から米国ペインマネジメント&アンチエイジングセンター他研修後、現在はフェリシティークリニック名古屋院長。専門は整形外科痛み外来。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトバンクに激震!メジャー再挑戦狙うFA有原航平を「巨人が獲得に乗り出す」の怪情報

  2. 2

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    草間リチャード敬太“全裸騒動”にくすぶる「ハメられた」説…「狙った位置から撮影」「通報が早い」と疑問視する意見広がる

  5. 5

    維新の「議員定数1割削減」に潜む欺瞞…連立入りの絶対条件は“焼け太り”狙った露骨な党利党略

  1. 6

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  2. 7

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  3. 8

    「これが寝るってことだ」と感激…女優の岡崎友紀さん変形性股関節症との苦闘

  4. 9

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  5. 10

    公然わいせつ容疑で逮捕→釈放も“連帯責任”…Aぇ! group草間リチャード敬太の芸能界復帰はイバラの道