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中村幹佑鍼灸師

日本医学柔整鍼灸専門学校鍼灸学科専任教員。はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師。

お灸でどんな不調が改善できるのか? 冷えに関係する症状に強い

公開日: 更新日:

 そのほかにも「痔」や「ものもらい」といったものまで、それぞれに応じた特定のツボにお灸をすえ、治療ができます。

 時にこのツボは1つだけに限らず、複数のツボを組み合わせてお灸をすえ、効果を発揮することもあります。胃の痛みやむかつきには、「胃の六つ灸」といって、背中にある6カ所のツボにお灸をすえます。小児疾患(特に疳の虫)には、男児は左の肝兪と右の脾兪、女児は右の肝兪と左の脾兪と、2カ所のツボに行う「小児すじかいの灸」というものもあります。

 中風(脳血管障害の後遺症である半身不随、片麻痺、言語障害、手足の痺れや麻痺)の予防や治療には、中風七穴と呼ばれる7つのツボのうち、2種類の組み合わせ百会、曲鬢、肩井、曲池、風市、足三里、懸鍾と百会、風池、肩井、曲池、大椎、間使、足三里といったものまであります。

 このようにあらゆる病気に対処できるのがお灸です。気になる方はお近くの鍼灸院で相談してみてください。

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