サル痘は本当にセックスでうつる病気なのか? WHOが調査開始

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 妊婦が感染すると水頭症の子供が生まれるリスクが高まるジカ熱も同じだ。2016年、ブラジル渡航中にジカ熱を発症した46歳のフランス人男性が、帰国後にパリ在住の24歳の女性とオーラルセックスをして感染させた事例が報告されている。

「この男性患者はブラジル滞在中の2月7日に発症、10日にフランスに帰国したときには症状は消えていました。しかし、女性はこの男性と性行為をした3日後の23日にはジカ熱特有の症状に襲われたのです。発症24日後に男性の精液検体から感染能を有するウイルスが分離されたと報告されています。また、男性と女性から得られたサンプルを用いた全遺伝子シークエンス解析結果から、男女間の性行為によるジカウイルス感染経路が明らかになっています」

 新型コロナウイルスも精液の中から発見されている。ただし、それが他人に感染させるだけの能力があるか否かが重要だ。

「その意味で、精液から発見されたサル痘ウイルスゲノムが本当に他人を感染させる能力があるかの見極めが重要です」


 なお、仮にサル痘が性感染症だった場合、主にMSM性感染症だと考えるのは偏見だという。

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