著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

動けないのは「決定回避の法則」と「現状維持の法則」のせい

公開日: 更新日:

 選択肢が増えすぎると人は動けないと言われています。米コロンビア大学のシーナ・アイエンガー博士は、「選択の科学」という本の中でこんな事例を紹介しています。

 スーパーでジャムを販売する際、試食の数を6種類と24種類にしたら、売り上げはどう変わるのか? 米スタンフォード大学のマーク・レッパー博士と実験(2000年)を行ったそうです。

 なんとなく試食の数が多い方が売れるような気がしますが、結果は24種類の試食よりも、6種類の試食の方が売り上げが勝っていました。

 こうした傾向をアイエンガー博士は「決定回避の法則」と「現状維持の法則」と名付けています。「決定回避の法則」は、選択肢が多すぎるとかえって選べなくなること。「現状維持の法則」は、その結果、いつもなじみのあるものを選んでしまうこと。

 電力が自由化したとき、いろいろな電力プランが増えましたが、結局のところ何がお得で何が変わるのか分からず、現在使用している電力プランのままというケースが散見していました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは