著者のコラム一覧
荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

【細菌性食中毒】カンピロバクターは少ない菌量でもヒトに感染する

公開日: 更新日:

 一般的には抗生物質は処方されず、対症療法のみで治療が行われます。脱水に対する経口補水液や点滴、吐き気止めや解熱剤などがよく用いられます。重症化している場合などは抗生物質が処方されるケースもありますが、その場合は、マクロライド系と呼ばれるタイプの抗生物質が第一選択として処方されます。

 カンピロバクター食中毒の予防は、食肉を十分に加熱調理(中心部を75度以上で1分間以上加熱)することが重要です。意識して、未加熱または加熱不十分な鶏肉料理の摂取を避けるのも効果的です。また、食肉は他の食品と調理器具や容器を分けて処理や保存を行い、食肉を取り扱った後は十分に手を洗ってから他の食品を取り扱うこと、食肉に触れた調理器具は使用後に洗浄、殺菌を行うことも大切です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    “最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  2. 7

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  3. 8

    福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか

  4. 9

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

  5. 10

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です