著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

「脂質」を減らしてアンチエイジングは幻だった…科学的にエビデンスなし

公開日: 更新日:

 カロリーを減らすのが無理ならば、総カロリーは減らさずに3大栄養素のどれかを減らしてみたらどうだろう?

 やり玉に挙がったのが「脂肪(脂質)」でした。脂肪は高カロリーです。熱量は1グラム当たり9キロカロリーで、炭水化物やタンパク質(どちらも4キロカロリー)と比べて2倍以上もあります。食材の脂質が血中コレステロールの濃度を高めて、動脈硬化を引き起こすともいわれていました。水と比べてドロッとしていますから、取り過ぎると「ドロドロ血」になると、本気で信じた人も大勢いたのです。

 そうした背景もあって、2005年に厚生労働省が出した「日本人の食事摂取基準」では、1日の脂質量に強い制限が課せられました。有名な「卵は1日1個まで」は、この時に出てきた標語です。基準値を守るためには、卵はむしろじゃまで、本音は「食べるな」だったのです。ほかにも、イカ・タコ・エビ・貝類なども、コレステロールが高いという理由で、好ましくない食材に放り込まれました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 4

    大山悠輔に続き石川柊太にも逃げられ…巨人がFA市場で嫌われる「まさかの理由」をFA当事者が明かす

  5. 5

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  4. 9

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 10

    タイでマッサージ施術後の死亡者が相次ぐ…日本の整体やカイロプラクティック、リラクゼーションは大丈夫か?