認知症の親が暴力…施設から退所を促されたらどうすればいい?

公開日: 更新日:

 ただ、該当する施設が見つかったとしても、すぐに入居するのは難しいケースが多い。

 その場合、次の3つの選択肢の中から対応を検討するといいでしょう。

(1)緊急時に利用できる「緊急ショートステイ」の活用(行政によって対応の有無があるため、生活圏の自治体に要確認)(2)デイサービスを軸に訪問介護とショートステイ(泊まり)を組み合わせた施設「小規模多機能型居宅介護」への入居(2~3日に1度、自宅で介護するイメージです)(3)賃貸住宅で必要なサービスのみ個別契約できる「サービス付き高齢者向け住宅」への入居(看護師さんが常駐していますし、都内なら入居費用は月20万~30万円程度が目安です)。

 これらを一時的に利用しながら、患者さんの状況にマッチした施設への入居を待ちましょう。

▽櫻澤博文(さくらざわ・ひろふみ) 健幸経営支援型産業医、労働衛生コンサルタント、医学博士。産業医科大学卒業後、京都大学大学院で社会健康医学修士号取得。著書に「『メンタル産業医』入門」(日本医事新報社)他多数。健康問題に関する講演会講師として人気が高い。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも