アルツハイマーの危険度を知りたい! 脳の微細な萎縮をチェックする検査を受けてみた

公開日: 更新日:

 開発に携わった東北大学加齢医学研究所の瀧靖之教授が言う。

「ブレインスイートは海馬の体積や微細な萎縮程度を精密に解析するプログラムです。海馬は何十年もかけてゆっくりと萎縮していく。しかし小さく複雑な構造をしているため、その微細な萎縮を目視で確認するには限度があります。そこでブレインスイートでは、8年間における東北大学加齢医学研究所での脳医学研究の成果に基づき、2万5000の脳画像をもとに徹底して学習した脳AI(人工知能)を用いて、海馬の状態を解析しています」

 脳の健康をチェックする検査に、脳ドックがある。しかし一般的な脳ドックでは、脳腫瘍や脳出血、脳動脈瘤などの有無は調べられるが、海馬の微細な萎縮はわかりづらい。一方、ブレインスイートでは認知機能が低下する「前」に海馬の微細な萎縮がわかる。

「海馬の萎縮が記憶力低下などの症状として現れてくるのは、萎縮がかなり進んでから。微細な萎縮では、その変化は自覚できません。しかし早い段階から自分の海馬の状態を知り、生活習慣を改善することで、海馬の体積を増加させられます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった